2009.12.25 Friday
メンチカツ魂
少々気乗りしないこと、ちょっと難しいこと、苦手なこと。
そんな課題のある日、自分の機嫌をとって
なんとか背中を押してくれるもの。
それをうちでは”メンチカツ魂”と呼んでいる。
「今日のテスト、だりーなー。」
「ま、夜ご飯、メンチカツにしてあげるから
なんとかやってきなさい。」
というような場面で使われる軽い根性。
お察しのとおり息子はかなりのメンチカツ好き。
小さい頃から、遠足も運動会もずっとメンチカツ弁当できた。
これは「○○したらおこづかいあげる。」
というのとは、ちと違う。
メンチカツを作る側もそれなりに根性がいるので、
親も本気出せ!という魂。
夜のメニュー次第で、
なんとか気分が盛り上がるところがまだかわいい話ですが…。
大人になってもそのように
ささやかなことで自分をあやすことができれば幸せだと思う。
上手に自分で自分を釣る。
今年のクリスマス、これと思って
モンブランのブルーブラックのインクボトルを買った。
画像の万年筆は、中学の入学祝いに父がくれたもの。
実は、こわれている。
今は作られていない型なので修理には本国送りとか、
見積もってもらっていないけど
直るとしてもかなりの費用がかかりそう。
それで、来年は、
この万年筆を直す策を探るか
あらたなモンブランを求めようと思っている。
手書きの文字を楽しむ時間と気持ち。
独特なブーツ型のインクボトルをながめながら
自分の背中をそっと押す。
来年も襟をただしてまっすぐ前をむいていこうと。